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【リヴァイ】 Frozen 〜 Let It Go 〜

第3章 In Summer




「リヴァイ。以前、尋ねたハンジを覚えているか?」
「ハンジ・・・あの、変な髪型をしたヤツのこと?」
「そうだ。今晩、私とともにまたハンジの所へ行こう」
「何故?」

城を・・・部屋を、出なければいけないのか。
リヴァイは眉をひそめた。

すると、王は優しく息子の黒髪を撫でる。

「この呪われた力を消すためだよ。そうすれば、レオノアを遠ざけなくてもよくなる」

「・・・この力を・・・消す・・・?」

そんなことが可能なのだろうか。

「ハンジと一緒にいた、レイス家の人間・・・あの者ならばきっと、この力を消す方法を知っている」
「彼らはいったい・・誰なの?」

すると、王は曖昧な顔で微笑んだ。

ハンジ、そしてフリーダと名乗った女性。

フリーダは何故、リヴァイの魔法が当たって死にかけていたレオノアを救うことができたのだろう。

そもそも、アレンデール王家とは古くからの知り合いのような口ぶりだった。

彼らは、いったい・・・


「お前にはいずれ話さなければならない。しかし、今はこの力を消すことの方が先だ」

「・・・・・・・・・」

「そうすれば再び、お前はレオノアに触れることができる。あの子が泣いている時、一番慰めになるのはリヴァイなのだから」

優しい王の手は、リヴァイの心から不安を取り去ってくれる。

また、レオノアの頭を撫でてやることができるなら・・・
一緒に遊んでやることができるなら・・・


恐怖にしかならないこんな魔法なんて邪魔なだけだ。


リヴァイは父を真っ直ぐと見上げ、力強く頷いた。




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