• テキストサイズ

【リヴァイ】 Frozen 〜 Let It Go 〜

第1章 Vuelie 〜語り継がれる愛〜




「エレンはまだ“あの子”に会うべきじゃない。ミカサ、エレンとここで隠れていて」
「なんだよ、それ!」
「いい、絶対に入ってきてはダメよ! 分かったわね?」
「うん、分かった」
返事をしたのはミカサ。
エレンは不満そうにフリーダを睨んでいた。

大人の話に子供が入ってはいけないことくらい分かる。
でも、まるであの一家から逃げなくてはいけないみたいじゃないか。

気に入らない。

「エレン、隠れよう」
「・・・分かった。でも、窓から見てるくらいならいいだろ?」
「・・・・・・・・・・・・」

するとフリーダは困ったように眉をひそめた。
これから小屋の中ではこの二人に見せたくないことが起きる。
しかし、ダメだと言っても彼らは言うことを聞かないだろう。

小さく溜め息を吐き、そっとエレンの髪を撫でる。


「ええ、貴方達が彼らに見つかりさえしなければ。でも・・・」


少し躊躇っているのか、言葉に詰まる。
次の瞬間、寂しそうな笑顔を浮かべた。


「何を見ても怖がらないで。私は、エレンとミカサ・・・貴方達の味方だからね」


その時のエレンとミカサは、フリーダの心の中を察することができなかった。

しかし数分後、その言葉の意味を目の当たりにすることになる。




/ 92ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp