第2章 出会い
気付いたら馬に乗っていた
手綱を引くのは、リヴァイ兵長と呼ばれていた男
あまりにも早い行動に、一瞬理解が追い付かなかった
まるで、お姫様抱っこのようだ
そんな状況を楽しむ余裕はなく、私は振り落とされないようにリヴァイを掴むのに必死だった
「おい、お前は生き残りか?」
「いえ……気付いたらあそこに居ました」
生き残り?
疑問が生まれたが、素直に答えた
ちっ……と再度リヴァイが舌打ちすると、それ以降の会話はなかった
ーーーどれくらい経っただろう
いい加減お尻が痛くなってきた
「あの……」
「黙ってろ」
四の五の言わさない声音に、素直に黙る
リヴァイ……兵長と言われていたっけ?
兵長と言うことは何かの団体なのだろうか?
移動手段が馬というのも不思議だ
車や電車もないほど田舎なのか
いや、それよりもさっきの巨人と言う言葉
それを確認する前に馬に乗せられてしまったが、巨人とはなんのことだろう?
考えれば考えるほど、答えは見つからなかった