第2章 出会い
「おい、何時までそうしているつもりだ」
「あっ………すみません」
考えているといつの間にか目的地にたどり着いたようだった
リヴァイを掴んでいた手を話すと、呆れたように私を一瞥して、馬から降りてしまった
支えを失った私は、慌てて馬を掴む
「おい……早くしろ」
相変わらずの鋭い眼光で私を睨む
ってか、さっきからこの人はなんでこんなに上から目線なんだ……
その態度に少々苛つくも、他に頼れる人も居ないので、素直に従うことにする
「おい……何時まで待たせる気だ」
なかなか馬から降りない私に、苛立ちを露にしながら彼は言う
「あの……降り方が分からないんですけど…」
それもそうだ、馬なんて人生で見たのは一度か二度だ
乗ったこともないのに、降り方なんて分かるはずがない
「ちっ、仕方ねぇな……」
そう言うと軽々と馬に乗り、私を抱えて素早く降りた
おぉ……と私は感嘆の声を心の中であげる
小柄の割りに中々の筋肉だ
「ありが……」
「いくぞ」
お礼の言葉を遮って、リヴァイは歩いていってしまった