第2章 出会い
馬の群れが私の前に到着する
私の期待とは裏腹に、ぞろぞろと私を囲みだす
明らかに警戒されている
何人もの視線を一身に浴び、私はますます混乱するばかりだった
「貴様は、何故ここにいる…?」
その視線の中でも、一際鋭い眼光を放つ男が、そう言った
いや、こっちが聞きたい
そう反論する前に、男は馬から降りて、私の目の前に立ちはだかった
威圧的な態度に比べ、身長は私とそう変わらない
年は………いくらか歳上だろうか?
「おい、聞いてるのか?」
更に距離を詰められる
鋭い視線が私の眼に突き刺さる
こんな強い瞳を向けられたことは初めてだ
一瞬ドキッと胸が鳴った
こんな時に何を考えてるんだ私は……
自分に嫌気がさしたのと、馬に乗った一人が声をあげたのほぼ同時だった
「リヴァイ兵長!前方から巨人が来てます!」
え?巨人?……って、なんだ?
私の疑問を口に出すよりも早く、目の前の男が軽く舌打ちをした
途端、私の身体が宙に浮いた