第5章 お仕事
「……これが、ラストだ」
そうリヴァイが言った時、外は既に朝焼けに包まれていた
ちゅんちゅんと、窓の外から鳥が鳴く声がする
結局、一睡もしないまま夜が明けてしまった
まぁ、そのかいあってリヴァイの机の上はすっかり綺麗に片付いていた
最後の書類にリヴァイがサインすると、直接私に渡してくれた
私もざっと目を通すと、その書類をハンジ・ゾエ宛の書類の一番上に置く
お、終わった……
眠い瞼を擦りながら、ぐいっと背筋を伸ばした
疲れたが、労働した後は清々しい
「じゃぁ、私はこの書類を、エルヴィンさんのとこに持っていきますね」
まだここに来て日が浅い私は、エルヴィンしか知らない
エルヴィン宛の書類を手に取り、お疲れ様でした、とリヴァイに一言言うと、リヴァイの部屋を後にした