第5章 お仕事
出来立てのコーヒーをリヴァイの机に置くと、彼はそのコーヒーを飲みながら、相変わらず書類から目を逸らさない
そんなに大事な書類なのかな?
ってか、私は何したら良いんだろう……
「あの……リヴァイさん、私はなにしたら良いですか?」
恐る恐るリヴァイに聞くと、彼はちらりと書類から目線を外した
そのままリヴァイは、机の右側に置かれた書類をぱらぱらとめくる
「これを、片付けろ。邪魔だ」
それだけ言うと、また書類に視線を戻した
片付けるって言ったって……
疑問に思いながらも、右側に置かれた書類の一番上を読んでみる
そこには、立体起動装置について、あれこれと書かれてあった
立体起動装置については、エルヴィンから軽く話を聞いた程度の知識なので、難しいことはよく分からない
ざっと目を通すと、どうやら装置の改良とその資金について書かれてあるようだった
そして最後に、承諾次第エルヴィンのとこに書類を持って行くことになっている
なるほど……
そう思い、更に何枚か書類をめくると、それぞれ渡す相手が明記されていた
つまり、これを渡す相手別に、纏めればいいわけか
理解したら行動は早い
そのまま、書類の山を別の机に持っていき、宛先毎にまとめ始めた