第5章 お仕事
宿舎に帰る頃には、すっかり辺りは夕暮れに染まっていた
リヴァイと一旦別れ、自室に荷物を置きにいく
この後は、リヴァイさんのお手伝い……か
昨日の会話を思い出し、なるべく速く荷物を片付ける
兵長という身分だから、多忙だろうに、私の買い物にわざわざ付き合ってくれて、意外と優しいんだなぁ……
と、いうかこの世界に来てから、リヴァイに助けられっぱなしだ
うん、きちんとお手伝いして少しでも恩返ししよう!
あらかた荷物を片付けたところで、私はリヴァイの自室に向かった
ーーーコン、コン
リヴァイの自室の扉を叩くと、中から入れっと言う声が聞こえた
「……お邪魔します」
ゆっくりと扉を開ける
視線の先には、椅子に座り、書類に目を通しているリヴァイがいた
彼の机の上は、山積みになった書類で埋め尽くされており、それだけで彼の多忙さが見てとれる
「とりあえず、コーヒーでも入れますね?」
「……あぁ」
私には目もくれず、書類を見比べながらリヴァイは言った