第5章 お仕事
強い声音に、私は勢いよく起き上がった
大量の汗、息もあがり、はあはあと私の呼吸音だけが、室内に響く
あぁ、またあの夢か
理解して、ふぅーっと安堵の息をついた
「ちっ……遅い上に何、寝惚けてやがる」
声のするほうに目を向けると、不機嫌そうなリヴァイがベットに腰かけていた
「あ……リヴァイさん、おはようございます」
そうだ、私は今、別の世界に居るんだった
忘れかけていた現実は、リヴァイの存在で思い出した
「何時だと思ってやがる……早くしろ」
ふんっとリヴァイが言うと、彼はそのまま部屋を出て行った
窓を見れば、太陽はもう随分と高い位置にいる
あぁ、そういえば今日は買い物に行くんだっけ……
忘れていた目的を思い出し、私はそのままシャワーを浴びに、ベットから降りた