第4章 新しい生活
シャワーを浴び、リヴァイに借りた服に袖を通す
ちょっと大きめだったが、着られないことはない
黒髪を乾かす
さてーーー
どうしたものか
ピカピカになった、ベットに腰を下ろした
今、何時くらいだろう?
窓の外は夕日に照らされ、赤くなっていた
暇だな……
やることもないし……
ぼーっとしながら扉を見る
あ、そうだ
リヴァイさんに、何か手伝える事がないか聴いてみよ
掃除も手伝ってもらったし
そう思い、ベットから腰を浮かして、すぐ隣のリヴァイの部屋に向かった
リヴァイの扉の前に来た
ノックをしてみる
はいー、と短い声がして扉が開いた
「すみません、生憎今リヴァイ兵長は出払ってまして……」
そう言って扉を開けたのは、金色の瞳を持つ男の子だった
年は私より年下だろう
指で頬をかきながら、困ったように眉毛を下げていた
「そうですか……えっと……」
「あ、エレンです。エレン・イェーガー……。貴方は?」
団服を着てない私を不思議に思ったのだろう
それもそうだ、ここはリヴァイ達の宿舎で私以外、皆団服を着ている
「私は、サーヤって言います、リヴァイさんに用があったんですけど、居ないなら出直しますね」
できる限り怪しまれないように、にっこり笑う
まぁ、用という用はないのだが……
居ないなら仕方ない
踵を返し、自室へと戻った