第3章 一緒
扉の中にはリヴァイの他にもう一人、人が居た
厳しそうな、でも何処と無く優しそうなその人は私に向かってニコリと笑う
「やぁ、初めまして、私はエルヴィン。リヴァイから話は聞いたよ」
エルヴィンと名乗ったその人は、リヴァイと同じ服装をしている
「君の名前は?」
「サーヤです。初めまして」
軽く会釈をする
このエルヴィンと言う人は、リヴァイよりは話が分かりそうだ
「サーヤ、君はどうしてあそこに居たんだい?」
「自分にもわかりません、気付いたらあそこに居ました」
嘘は言っていない
なぜあそこに居たのか、私にはわからない
そもそも此処が何処だかすらわかっていない
「エルヴィンさん、ここは日本……ですよね?」
「日本……?なんだいそれは?」
日本では……ない?どういうことだ一体……
私は一瞬にして海外にでも来てしまったのか?