第3章 Days to be past
「セト!」
マリーは"セト"とと呼んだ青年に駆け寄っていく。
「もー、マリー心配したんすよ?みんなも心配してたっす。」
「ごめんなさい…」
「でも、マリーが無事みたいで良かったっす!!」
なんか、仲良い…
リア充を連想させる奴等だ…
「結衣ちゃんありがとう!見つかったよ!!」
「別に。良かったね。」
「うん!!」
私は出来るだけこの場を離れたい。
誰かと誰かが仲良くしてる姿はあんまり好きじゃない。
胸がズキズキと痛むから。
「あ、その…結衣さんでしたっけ。ありがとうっす!!」
「別に。」
「あのね、結衣ちゃん!」
「…なに?」
「今度会ったら沢山お話ししようね!!」
お話…
「ごめん、それは無理。」
「どうして…?」
「…私と居ても何も良いこと無い。寧ろ悪いことだらけ。だからもう
…関わらないで!!」
私は走った。
全速力で。
遠くで声が聞こえる。
だけども、何を言っていたのかはわからない。
ただ、ひたすらに走った。