第10章 一緒に帰ろう 《黒バス 氷室》
う、わ…どうしよう、コレ。
その日の私は講義も真面目に聞けず、ただぼーっとしているだけだった。
そして、今は大学内の裏庭にいる。
人が寄り付かないし、ちょうど良い。
私って、氷室の事どう思ってるんだろ…考えた事なかった。
だって氷室が私の事 好きになるなんてありえないし…
今だって信じ切れていない。
…けど、嬉しかった…。
付き合うっていうのも良いのかもしれない。
……よし!
そう思い、私は裏庭を後にした。
そしてちょうど門の前で氷室を見つけた。
星楽「氷室っ…」
そう言った瞬間、氷室は
隣にいた金髪の女の人とキスをした。
_____あ、なんだ。
私ってからかわれただけじゃん。
悩んで馬鹿みたい……
ッハハ…
そして、氷室がこちらへ近づいて
氷室「星楽っ、今 呼んだかい?」
と言ってきた。
星楽「…私の事さ、からかってたんでしょ?」
氷室「え…何の事…」
そう言って氷室は顔を歪める。
…そういう芝居はいらないから…
星楽「っ、だから!告白は嘘だったんでしょ!?わかってるから!!」
氷室「な、違っ…」
星楽「バレバレだよ!!今だって普通に女の人とキスしてたじゃんっ!
…そうやって、誰でもキスするんでしょ?」
氷室「そんな訳ないだろ!」
うわ、氷室が怒鳴ったの初めて聞いた。
だけど そんなの関係ない。
星楽「ッ私で遊ぶのは止めて!!」
そう言って、その場を立ち去った。
後ろも振り向かずに…