第10章 一緒に帰ろう 《黒バス 氷室》
あまりにもムカついたので、私は講義中 メールで
星楽:いつも同居の事、秘密だって言ってるのに
今の絶対わざとでしょ!何考えてるの!?
と送った。
すると氷室も携帯を見て、私のケータイが震えた。
メールの内容を見てみると
氷室:わかってるよ。でも、星楽が可愛いから
つい、からかっちゃった。
と書いてあった。
か、可愛い!?何言ってんの!?
そして横に居る氷室を見ると、私を見て
また肩を震わせて、クスクスと笑っていた。
うわ!絶対からかってるだろ!!
氷室って、何でもサラッと恥ずかしいセリフ言える奴だもんな!!
あー、もう焦って損した!!
けど、からかわれてるってわかってるのに
少し嬉しいとか思ってるなんて…
何考えてるんだろ、私…
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星楽「うわっ!!やばっ!!」
おもいっきり寝てた!
そう気付いたら、講義はもう終わっていて
回りには誰も居なかった。
私の友達も、
“次の講義あるから行くね!”
と書いたメモを残して 居なくなっていた。
そんなとき、私の横から
「おはよう」
と言う声がした。
もちろん、その声の主は…
星楽「ひ、氷室!!」
氷室「ハハ、ぐっすりだったね。星楽の友達の子も
何度も起こしてくれてたのに、全然起きないし。」
そういって氷室はふわっと笑った。
星楽「て、てゆーか、次の講義無いの!?」
氷室「俺は入れて無いよ。星楽こそ講義、大丈夫なの?」
星楽「わ、私も入れて無い……」
よく時計を見てみると、講義が終わる時間から30分経っていた。
そうか、氷室はずっと私が起きるのを待っていてくれたんだ。
なんか申し訳無くなったので、私は
星楽「なんか奢るよ!!次の講義まで時間ある?」
と、言うと
氷室は少し驚いた表情をして、
氷室「じゃあ、そうしようかな。」
と言って笑った。