第10章 一緒に帰ろう 《黒バス 氷室》
氷室は、とにかくモテる。
まあ、理由もわからなくはない。
顔も良いし、紳士だし、女子に優しいし、スポーツも勉強も
何でもできる。
そんな中、私は…
顔も普通で、勉強もそこそこ、スポーツはまぁまぁできるけど
男勝りっていうかガサツで、モテるなんて程遠い…
その性格のせいか、男友達も結構いるけど
恋愛とはまた別だ。
何か、考えれば考える程正反対だな…氷室とは。
そんな私達が一緒に住んでるとか、本当に不思議だよね…
あ、ちなみに私達が一緒に住んでいると言うのは
誰にも言っていない。
言ってもパニックになるだろうからね。
しかし、氷室は秘密だと言うことがわかっているのだろうか?
そう思っているのもつかの間___
講義の前、いきなり氷室が隣に座ってきて
氷室「ねぇ、今日ちょっとサークルで遅くなるんだけどさ
ご飯どうすればいいかな?」
と、言ってきた。
私の横に居た友達も、
友達「え?星楽と氷室君ってどんな関係なの!?」
とか言って、驚いていた。
…クソッ、コイツ!!
星楽「氷室君とは今日、他の友達とも一緒にご飯食べに行くだけだよ。
ね?氷室君!」
と、私は苦し紛れの嘘を着いた。
友達も納得したみたいで、なぁんだ と言っていた。
氷室はその光景を見て、クスクスと笑っていた。
っ!!絶対面白がってるでしょ!