第9章 猫かぶり時々ツンデレ 《イナGO 狩屋》
…猫かぶりの時より、なんだか狩屋くんは
腹黒さ前回って感じだった。
まあ、良いんだけどね?そっちの方が面白いし
けど、好きになってもらうにはまだまだよくわかんなくて…
そのまま一週間が経った。
うーん、どんなことすればいいんだ?
昼休み、もう定番となっているように
私は屋上の給水タンクの横で寝転んでいた。
すると、扉の開く音がした。
そっとドアの方を見てみると、狩屋くんと、女子が入ってきた。
え?なんだ…?まさか告白!?
その様子を見ていると、私の予想は当たり
女子「あのね…私っ、狩屋くんが好きなの!」
と言った。
え、マジかよ…見て良かったのか?
てか、さっきから心臓がうるさい…狩屋くんはなんて答えるんだろ…?
そう思いながら聞いていると、告白をした女子が
女子「へ、返事は今度でいいからっ!」
と言って、屋上を出て行ってしまった。
…こういうパターンかよ。けど、あの女子かわいかったな…
私みたいな変な性格の奴より、あんな娘のほうが、絶対良いよね…
私は一人、屋上で落ち込んでいた。