第7章 君が好きだと叫びたい 《ハイキュー 赤葦》
その日の夜、赤葦君からメールが来た。
メールの内容は、先輩と付き合う事になったということだった。
ああ、これでよかったんだ。
私がこうなる事を望んでいたんだから。
私は、“おめでとう”と返信しようと思い
メールを作成した。
そして送信ボタンを押そうとしたときに、なぜか手が止まった。
あれ?何でボタンを押せないんだろう?
私がこうなるようにしたんだから、結果はわかっていたのに…
すると、頬が濡れていた事に気がついた。
え、私、泣いてる……?
何で泣いているの?
おめでとうって送信するだけじゃんか。
そう思っているいるのに、涙はぽろぽろと出てきて
あふれるばかりだった。
_______何で、何で涙が止まらないんだろう。
あ……そうか、私、こんなにも赤葦君が好きだったんだ。
今、そう思ったって何も変わらないのに……
そのまま、次から次へとあふれていく涙は
止まる事を知らず、流れていくばかりまった。