第7章 君が好きだと叫びたい 《ハイキュー 赤葦》
翌日、朝起きると目が腫れていた。
けれど昨日は結局、赤葦君に返信をできなかったから
学校へ行って、ちゃんと“おめでとう”って言わなきゃ。
そして、少しでもましになるように目を冷やしながら
学校へ行く準備をした。
ああ、ちゃんとおめでとうって言えるかな?
笑顔で祝福できるかな?
そんなことを考えていると、すぐに学校についた。
……ついに、来たんだ。
覚悟を決めて、私は教室へ向かった。
ガラッと勢いよくドアを開けると、まだ誰も居なくて
一番乗りだった。
少しホッとしたそのとき、またドアが開いた。
そこには____赤葦君が立っていた。
緊張しつつも、じっと赤葦君を見ていると、赤葦君が先に口を開いた。
赤葦「どうしたの?その目…。」
そう言われ、急いで言い訳を考える。
星楽「え、えーと…昨日すっごい感動する映画みちゃって…」
そう言うと、赤葦君は納得したように頷き
赤葦「だから、メールも気づかなかったんだ。」
と言った。
ちゃんと、ちゃんといわなきゃ……
星楽「あ、うん!メールは朝見たよ。おめでとう!よかったじゃん。」
そう言って、精一杯笑った。
すると、赤葦君も照れながらも嬉しそうに笑い
赤葦「ありがとう、美月のおかげだよ。先輩にも聞いたんだ。
美月が説得してくれたから、付き合えたんだ。」
と言った。
星楽「え?そお?余計なお世話かなぁとも思ったんだけど
役にたてたならよかった!」
そう言うと赤葦君も笑ってくれた。
そうだ…私はこの笑顔が見たかったんだ。
なのに、なんでかな?まだ、胸がズキズキと痛むんだ。
やっぱり、赤葦君の事…諦めきれないんだなぁ……
_____ああ、今、心の底から
君が好きだと叫べたら、どんなに楽になれるんだろうか____
《END》