第6章 悪戯好きの君 《黒バス 黄瀬》
翌日の事だった。
俺は急いで保健室へ向かった。
黄瀬「星楽っち!!」
そう叫びながら勢いよく保健室のドアを開けた。
星楽「何?そんなに慌てて。」
星楽っちはへらっと笑って言った。
彼女の頬はガーゼが貼ってあり、足にも少し傷があった。
そう、その傷は俺のファンの女の子がつけたものだ。
昨日、一緒に帰っているところを見て嫉妬したのか、星楽っちに
大勢で責めたらしい。
黄瀬「だって、俺のせいで星楽っちが…」
星楽「ハハハ、黄瀬のせいじゃないでしょ。
それに、私は大丈夫だから。」
星楽っちは、自分が怪我しているにも関わらず、俺のせいじゃないと
言ってくれた。
黄瀬「俺、ファンの娘が初めて憎いって思ったッス。」
星楽「ちょっと~その言葉、モデル失格でしょ?
ファンは大事にしなきゃ」
黄瀬「でもっ……」
星楽「ほんっとに、私は大丈夫だし、ファンの娘も先生が叱っておく
って言ってたし!」
そう言って星楽っちは、またニコッと笑った。
なんで星楽っちはそんなに優しいんスか?
俺だったら、絶対許せないッスよ。
……ん?俺のせいで星楽っちが怪我したんスよね?
星楽っちの役に立ちたいって思ってたのに、逆に迷惑かけてる
じゃないっスか。
って言う事は、俺が星楽の事を好きだと
星楽っちに迷惑かけるって言うことッスよね……
____俺は、星楽っちの事を
諦めた方がいいんスか?______