第6章 悪戯好きの君 《黒バス 黄瀬》
やっぱり、星楽っちに振り向いてもらうには
素直に告白するしかないんスかね…?
でも、星楽っちは本気にしてくれるかどうか……
はぁ…こんな事に悩んでるなんて、すっげぇ女々しいっスよね。
桃井「きーちゃん、告白するなら早いほうがいいんじゃない?」
…………。
黄瀬「ぇぇえええ!!??桃っちなんで知ってるんスか!?」
そう、何故かいつのまにか桃っちが俺の隣に居て、確信をついたのだ。
桃井「もう、きーちゃんわかりやす過ぎるんだよ~。
しかも今のはきーちゃん、声に出てたからねー?」
ま、マジっスかぁぁぁあああ!!??
桃井「大丈夫。今、口に出てたコトは多分、私にしか聞こえてないから!」
な、なんだ…よかった。って、今のは俺、口に出したっけ?
桃井「ふふふっ、きーちゃん顔に出過ぎなんだもん。
考えてるコトなんて、すぐにわかっちゃうよ~。」
黄瀬「そ、そうっスか…で、告白する早くした方がいいって…?」
桃井「それはもちろん、星楽ちゃんはモテるからだよ~。
早くしないと、取られちゃうよ~!」
ゔっ!確かにそんなコトはわかってるんスけど…
黄瀬「星楽っちは、本気で受け取ってもらえるかどうか…」
桃井「そこは~!本気で惚れさせる、って勢いで告白しなきゃ!
星楽ちゃんはわかってくれると思うよ?」
____本気で
______惚れさせる。
黄瀬「っ、ありがとうっス、桃っち!!なんか勇気出てきたッス!
俺、告白してみようと思うっス!!」
桃井「うん!頑張ってね!きーちゃん!」
そうっスよね!!
振り向いてもらえなくても
こっちから振り向かせればいいんスよ!!
俺は心の中で決心した。