第5章 幼なじみって 《Free! 橘 真琴》
図書室へ行って、おもいっきりドアを開けた。
星楽「真琴!!」
そう叫んだが、真琴はすでにそこには居なかった。
そして、そこには怜君が居た。
星楽「はあっ、はあっ、怜君。真琴っ、知らない?」
怜「だ、大丈夫ですか?すごい息、切れてますよ。」
星楽「う、ん。大丈夫、大丈夫。」
正直、大丈夫ではない。
体力はもう、限界に近くなってきた。
怜「真琴先輩が、どうかしたんですか?」
星楽「うん、好きっ、て言おうと思ったんだけど、
もう、無理かも知れないっ、」
足が、動かない。
今だって、すれ違いだったし…もう、告白するなって言われてるみたい……
すると、怜君が
怜「…先輩、諦めたらダメですよ!!ずっと、好きだったんですよね!?」
星楽「れ、怜君も知ってたの!?」
怜君とは、あんまり話す機会とかなかったから
てっきり知らないのかと……
怜「星楽先輩は、わかりやすいですからね。
真琴先輩、教室に戻るって言ってましたよ。
今からでも追いつくんじゃないんですか?」
そう言って、怜君は背中を押してくれた。
もう、皆は優し過ぎるよ。
星楽「ありがとう!怜君!私、行ってくるっ!」
すると、怜君は笑顔で
怜「本当、また諦めたら許しませんよ。」
と、言った。
その言葉に答えるように私はニコッと笑って
また、走り出した。
真琴の元へ____