第4章 前の席 《イナGO 霧野》
次の日の朝、今日は教室に入ると…
霧野「おはよっ!美月!」
と、笑顔で言われた。
私はいつもなら、関わりたくないから目を逸らすんだけど
今日は何故かそんな事どうでも良くて、
星楽「おはよう、霧野君。」
と、ちゃんと霧野君の目を見て言った。
少し笑顔はぎこちなかったかもしれない…。
すると霧野君は、少し頬を赤くした。
昨日もそうだったけど、やっぱ熱があるのか?
星楽「霧野君、熱があるなら無理しない方がいいよ。」
霧野「え、あ、いや、別に熱なんて無いから。」
そう言って神童君の元へ行ってしまった。
熱は無いのか…。
私も自分の席に着くと、茜がやって来て、
茜「霧野君と、あんなふうに話してたっけ?」
星楽「え?ああ、うん。なんか昨日話してみたら結構楽しくて…
なんか関わりたくないって思ってたんだけど、そんな事どうでも良くなっ
ちゃって。」
茜「そうなんだ。フフッ、霧野君よかったね…。」
星楽「え?なんで?」
茜「うふふ。星楽は、まだ知らなくていいよ。」
なんか茜は楽しそうだった。
よくわからなかったが、予鈴が鳴ったため、とりあえず席に着いた。