• テキストサイズ

短編集 ~とにかく好きなもの詰め込みました~

第4章  前の席  《イナGO 霧野》


それからというもの、霧野君から話しかけられる事が多くなった。

私は得に避けようとも思わなかったので、普通に話していた。



霧野君と話すと、なんというか心があったかくなる。

この感情が何なのかわからないが、

とにかく霧野君と話す事が楽しみだった。


霧野君がいつも嬉しそうだから、こっちまで嬉しくなるんだ。



けれど、私は忘れていたんだ。


霧野君ファンの女子の存在を____……





放課後、私は複数の女子に話し掛けられた。


女子「ねぇ、ちょっとお話しようよ。」

星楽「え?う、うん。」


そのまま私は複数の女子について行くと、体育館裏に着いた。


あ、これは多分やばい奴だ。


そう思ったが遅かった。


女子1「アンタ、霧野君の何なわけ?」

女子2「最近、凄く話してるじゃん?本当図々しいんだけど。」

女子3「自分の立場、わきまえてよね。」


き、霧野君ファンの方々だよね?

すっごい怖いんですけど!!


女子1「つーかさ、もう一切霧野君に関わらないでくんない?目障り。」


……確かに、前の私なら素直に頷くと思う。

だけど、今は霧野君ともう話せないと思うと、胸が苦しくなる。






……あ、そうか。

私って霧野君の事好きだったのか………。


だから、霧野君と話すと嬉しくて、関わらないと思うと苦しいんだ。




女子の人達は怖い。

だけどそれ以上に霧野君と話せなくなる方が嫌だ。


星楽「私はッあなた方になんと言われても、関わらないなんて嫌です。

だって、霧野君が好きだからッ!」


女子1「~ッ!生意気なんだけど!」


星楽「あなた方だって霧野君が好きなんですよね?だったら、こんな事

するよりも、霧野君と話せばいいじゃないですか!」


女子2「さっきからうるさいーー!!」


そう言ってその人は手を振り上げていた。


やばい、叩かれる!


そう思い、目をつぶった。しかし痛みはなかった。


そっと目を開けると…なんとそこには霧野君がいた。









/ 136ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp