第3章 読めない 《HUNTER×HUNTER キルア》
好きだと気付いたのはいいが、もう1つ気付いた事がある。
…星楽はモテるということだ。
今思えば、ヒソカも星楽の事気に入ってたし、
クラピカやレオリオも惚れてたし、
あのポックルって奴も、ずっと星楽の事見てたな…。
最初は俺と同じで警戒してるのかと思ってたけど、
あれはそういう目じゃなかった。
っていうことは、俺のライバルは多いって事じゃないか?
しかも星楽は何考えてるのかわかんねーし…
そんなことを考えていると、もう辺りはすっかり暗くなっていた。
星楽「なあ、ちょっと休まないか?すごい眠いんだけど。」
キルア「え、まあ、いいけど……」
と、言うわけで俺達はデカイ木の下で休む事にした。
星楽は俺の隣に座り、頭を俺の肩に乗せた。
そして、
星楽「少し寝る。肩貸してくれ。」
と言った。
いやいやいや!俺がもたねぇ。だから俺は、
キルア「オマエ、俺が男だって分かってんのかよ?少しは危機感持てよ!」
と言った。すると…
星楽「キルアだから大丈夫だろ。」
と答えた。
キルア「…それってどういう意味だよ。」
と、聞いたら
星楽は既に寝ていた。
何なんだよ、本当に!
コイツ、やっぱ読めねぇ…。
なんだか悔しくなった俺は、星楽の頬にキスした。
多分、星楽は気付いてないと思うけど。
自分からキスしたくせに、俺の顔は真っ赤だった。
ああ、もう本当に調子狂う。