第12章 猫系カレシ 《Free! 七瀬 遥》
手は貸してくれているものの、私は緊張と足の痺れで
上手く立てない。
わ、あんまり長く 手 繋ぐのも迷惑だよね?
でも、今 手を離したら確実にコケる!!
そんな事を考えながら立とうとしていると
足がふらつき、おもいっきり遥君に抱き着いてしまった。
星楽「うわっ!ゴメン遥君!!」
急いで離れようとするけれど、足の痺れがまだ取れず
思う様に動かせない。
すると、遥君は私を抱きしめ返してくれた。
星楽「は、遥君!?」
遥「…もう少し、このままでいたい。」
正直、遥君が抱きしめてくれている事は嬉しかったので
私は静かにこくりと頷き、そのままでいた。
私の顔は真っ赤になっていたので、それを遥君に
見られない様にそっと顔を埋めた。
時間が、止まっている様な気分だった_____