第4章 少食なの(丸井ブン太)
●少食なの(丸井ブン太)●
『…な、何?』
昼休み、屋上で一緒に弁当を食べていたを
ジト目で見つめる丸井。
『前から思ってたんだけどさ…
って全然飯食わねぇよな。』
『そ…そうかな…?』
も丸井も昼はいつも家から持ってきた弁当だ。
だが、二人の弁当箱を並べてみるとかなり違いがある。
『弁当箱こんなに小せぇし、油っこいもんも全然入ってねぇし、
昼飯こんだけとかありえねぇよ!』
それに比べ、丸井の弁当はかなり大きめで、
これだけでは足りず売店でパンを買うこともある。
『え、でも私これだけでもお腹いっぱい…』
『は!?まじで!?』
『…まじで。』
そう言うの弁当箱の中身は
まだ半分しか減っていなかった。
丸井はの弁当箱へと向けていた視線を、
へと変えた。
『…ちょっと失礼。』
『ひゃあっ!!』
突然丸井がの腰に抱きついてきた。