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【合同企画】 その駅の名は

第4章 五人目





「……司、おい赤司‼︎」

肩を揺すられて、赤司は目覚めた。いつの間にか眠ってしまったらしい。だがここは最初に乗った電車の中だった。見れば実渕、葉山、根武谷も同様に他の部員達に起こされている。

「珍しいな赤司、お前が居眠りなんて」

かけられた声に曖昧な返事を返すと、赤司は注意深く車内を観察してみた。だが、不審な所は何一つ見当たらない。

「僕はどのくらい眠っていたんだ?」

起こした部員の話によると、電車に乗ってすぐうとうとし始め、そのままうなされていたそうだ。何度か起こしてみたものの、一向に目覚めず先程ようやく起きたのだという。そうか、とだけ短く応えて赤司は頭をめぐらせる。他の三人も普段通りだ。ということは夢でも見たのだろう。妙にリアルな夢を見たものだと苦笑する。

と、葉山が話しかけてきた。
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