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【合同企画】 その駅の名は

第4章 五人目


「何だったの一体……あら?」

振り向いた一瞬の間に、ホームには電車が来ていた。他に乗客もいるようだが、誰一人として降りてこない。

「アイツの言ってた迎えってコレ?」

「どうすんだよ赤司?」

赤司は少し思案していたが、三人に向けて言った。

「少々危険な賭けだが仕方ない。皆、乗るぞ」

赤司を先頭に電車へ乗り込む。四人が乗り込むとすぐ、ドアが閉まった。電車はゆっくりと動き出すが、車内アナウンスは流れない。用心深く辺りを見回してみると、まばらに乗っている他の乗客は皆眠っているように見えた。

「とりあえず座りましょうか、征ちゃん」

「ああ、そうだな」

実渕の提案に同意して、赤司は念のためドアに一番近い席へ腰掛けた。三人もそれに倣ってドアの近くに腰掛ける。窓の外に見える風景は、一面の彼岸花だけだった。
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