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【合同企画】 その駅の名は

第4章 五人目


「一つ目はあのトンネルだ」

赤司が説明を始めると、皆が注目した。

「トンネルって、別に何もなかったじゃん」

「小太郎、普通トンネルはどんな所にどうやって作る?」

意味がわからないでいる葉山に、赤司は逆に質問する。葉山は当然という表情で答えた。

「えー?普通は山の中とか地面の下とかに穴掘って作る」

「そうだ。トンネルは普通穴を掘って作られるものだ」

「……あ、そういうことね」

実渕は自力で答えに辿り着き身をすくめる。葉山と根武谷は今一つピンとこないようで大きな?マークを頭の上に浮かべていた。黛の表情は影になっていて見てとることができない。チリンと鈴の鳴るような音に混じってドンドンと太鼓を叩くような音がした。

「トンネルの中ということはイコール穴の中ということだ。空に面していないところに何故雨が降る?」

「あ、そっか‼︎」

「そーいやそーだよな?」

赤司の言葉にようやく腑に落ちた二人は、新たな疑問をぶつけた。
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