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【合同企画】 その駅の名は

第2章 コンビニへ


しばらく歩いていると大きな道へと出る。コンビニは目と鼻の先だ。心なしか四人の歩調が速くなる。コンビニへ着くと、葉山が一番乗りとばかりに勢い良く扉を開けて中へと入る。三人もそれに続いた。

だが、店内に入った途端、強烈な違和感に襲われる。店内が静か過ぎるのだ。まず流れているはずの店内BGMが流れていない。そして店内には赤司達四人の他に誰もいない。本来ならいるはずの店員の姿すらない。それでいて店内にはつい先程まで誰かいたような気配に満ちていた。

補充されたばかりのようなおでんの鍋が湯気を上げ、行儀良く並べられた中華まんの容器には準備中の札が掛かっている。お弁当の冷蔵ケースの前には、明らかに品出し途中の商品の入ったコンテナが置かれていた。

「なんだ?誰もいねーのか?」

「そんなはず無いでしょ。ちょっと席を外してるだけじゃないの?」

「随分と不用心な店だな」

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