第6章 夏合宿
そして夏合宿当日―――――。
普通の部活なら
顧問の先生はくるが
帝光中バスケ部は
顧問の先生はいない。
日本有数の名家のご子息である赤司が
いてくれれば心配はないだろう!
とか何とか言って、顧問は不在。
帝光中バスケ部はレベルが高すぎて
外部コーチも来てくれたことは
あるが教えることが無さ過ぎて
全然来ない。
とりあえずまとめていうと
赤司くんは主将でもあるが
顧問の先生がする仕事も
こなさなければならない。
私たちマネージャーも手伝うが
よく手伝っているのは
赤司くんの数少ないよき理解者である
真ちゃん。
赤司くん、心はあんまり開けてはいない
ようだけど、ちょっと前よりかは
雰囲気が変わった。
私はそんな赤司くんを見て
心がほっとするものの、
どこか寂しくなるような気持ちもあった。