第6章 夏合宿
「おいおいおいおい!
ちょっとまて!」
「本当に仲いいわねー」
怒ってる大輝と
呑気なさつき。
「おまえ、俺が見立てて
やるっつってんのに嫌なのかよ!」
「だって、その…
大輝が選ぶ服、着れる自信ないし、
その、さつきに選んだあげた方が…」
「おまえ、それガチで
言ってんのかよ」
大輝の眉間にしわがよっていく。
「私より、さつきの方が
スタイルいいし、大輝の好きな胸だって…」
あ、やばい、泣きそう。
でも、こらえる。
昔から、一緒にいた大輝とさつき。
敵わないってわかってるのに
なんでだろう?
どうしても張り合ってしまう。
もう、いつも大輝には素直になれない。
こんなんじゃ嫌われちゃうよ…