第5章 唯一無二の存在
「っ…お前に俺の何がわかるって言うんだ」
「きゃっ!」
俺は彼女を床に押し倒した。
「あ、赤司くん…?
ちょ、や!やだ!」
スカートの中に手を入れる。
犯してやる、そんな黒い心が俺を支配した。
羞恥心と恐怖心でおかしくなってしまえばいい。
苛立った俺は彼女にそんなことを思っていた。
普段の俺と黒い僕、同じようで同じじゃない。
「やだ、やだよぉ!赤司くん」
「僕に逆らうな」
「んっ!?ふぁぁっ!」
「なんだ、お前もこういうこと
されたかったんだろう?」
僕は嘲笑を浮かべた。
「赤司くん…」
彼女は怒るでもなく、泣き叫ぶでもなく、
僕の名前を呼んだ。
震える右手を僕の頬に伸ばしながら。