第1章 憧れのプレイヤー
わりにあわないと思った俺は
こっそり体育館を覗いた。
そこにはバスケ部の練習風景。
青い髪の人、いた!
「テツ!」
「はい!」
どこからか飛んできたボールを
青い髪の男は受け止め、
そのままドリブルでゴールに
向かった。
はやすぎるでしょ!?
なんなんスか!?
駆けていく虎のごとく走っている
でも、ゴール下には
紫の巨人が待ち構えていた。
なんスか!?身長高すぎっスよ!
「へっ」
青い髪の男はそう言うと
自ら背中を倒し、身体を後方に傾け、
背中から転落するような形になった。
ちょ、なんであの人
自らこけてんスか!?