第4章 繋がる心
「…っ!」
「あ、涼音ちん!?」
私は急いで大輝を追いかけた。
怖い。…でも、このままなんて
嫌だよ。大輝に触れたい…
「大輝!」
大輝は更衣室に入っていった。
「ちょ、お、おまえ、
ここ、男子更衣室だぞ!?」
幸いまだ大輝しかいなかったけど
驚くのも無理はない。
既に大輝は制服のボタンをはずしてて
色っぽい格好になっている。
「…ごめんね…」
ちゅっ。
私は大輝の逞しい腕を
引っ張って唇をよせた。
「だから…嫌いにならないで」
テツくんに言われた
気を使わなくていいってこと。
いざそれをすると
張り詰めていた糸がプツンと切れ、
涙がこぼれてくる。
泣きたくないのに…