第1章 憧れのプレイヤー
数時間前、帝光中にて。
はぁ、何してもつまんないっス。
こう、ガツン!と俺を驚かせるような
やつでてこいやー!…っとまぁ、
そんなやついねぇっスよね。
そんなことを考えていると
背後から何かが飛んできて、
俺の後頭部に直撃した。
「ってぇ…!誰っスか!?」
「わりぃわりぃ!
まぁそう怒んなって!ほら、くれ!」
物体の正体はバスケットボール。
振り返るとやけに黒い青い短髪の
男がさわやかな笑顔をみせながら
立っていた。
な!?なんなんスか!
人にボールぶつけておいて!
不満げな顔をして、ボールを投げた。