第3章 さりげない優しさ
「もうこんな時間ですね」
マジバの中にある時計を見ると
19:30を指している。
結構話し込んじゃったな…
でもテツくんのおかげで
入ってきた時と今では
気分が全然違う。
こんどなにかお返ししなきゃ!
「帰ろっか」
「そうですね」
私とテツくんはジュースの空容器を
捨て、マジバをでた。
「テツくん、今日は本当に
ありが…」
ぐるるるる…
私のお腹がなった。
シンと静かな場所で
恥ずかしい…!
「お腹すいてるんですね」
しかもテツくんに笑われた!
私は泣きそうなのを隠して
うつむいた。もういっそのこと
ここで消えてしまいたい!