第3章 さりげない優しさ
「あのね、テツくん、
また勇気もらいにここに
きていいかな?テツくんいる?」
「はい、いいですよ
僕いつもバニラシェイク飲むんで」
テツくんと話せてよかった…
張り詰めていた緊張が
少しずつなくなっていった。
「ふふ、テツくんと話してると
なんだか落ち着くんだー
涼太にはこんな話しできないしね」
本当にテツくんには
感謝しなければならない。
前にさつきがテツくんのさりげなく
優しいところが好きって言ってたけど
惚れちゃうのもわかるよ!
「涼太?」
「あ、テツくんにはまだ言って
なかったね!私、双子の兄がいて
黄瀬涼太って言うの!近々、
バスケ部に入ることになってて…」
「双子だったんですね
黄瀬涼太くん…
あ、モデルの人ですか?」