第3章 さりげない優しさ
気がつくと私は
ポロポロと泣いていた。
「大輝のことね、多分、
前から好きだったの。
でもわかんなくて…
大輝が好きっていってくれて
嬉しかったのに、両想いになれた途端
嫌われたくないって思い始めてて
嫌われたくないのに…
やっぱり私は恋愛経験ないから
大輝みたいにカップルっぽいこと
恥ずかしくてできないし
嫌われたのかと思って…」
「大丈夫ですよ」
テツくんは私の頭を撫でてくれた。
「恋愛はお互いのペースを
あわせて進んでいくものですよ
あと、青峰くんが涼音さんを
嫌いになることはありえません
だって妬いちゃうくらい
青峰くんは涼音さんのことが
大好きですから」
ありがとう、テツくん…