第2章 好きなプレイヤー
「初めて会った時から
涼音の事が好きだった。」
「え?」
そういうと青峰くんの腕に
力がこもった。
少し苦しいけど、
痛くないように
優しく抱きしめてくれている。
そして顔が見える程度に
抱きしめたまま
少し体を離すと、
「今日から俺の女になれ」
そういって顔を近づけてきた。
「嫌なら拒んで」
急なことで思考がついていかない。
でもわかったことがある。
…青峰くん、緊張してるんだ。
クールフェイスは崩さないものの
わずかだけど少し震えている。
…嫌なわけないじゃない
月明かりが照らす住宅街。
私と青峰くんはひきよせあうように
唇を重ねた。