第2章 好きなプレイヤー
「何で待っててくれたの?」
「そりゃ、お前
こんな夜道に1人じゃ危ないだろうが」
心配、してくれたんだ…
「ありがとう、青峰くん」
「お、おう…」
青峰くんは私の顔を見て
少し、驚いた顔をして
そっぽを向いた。
頬が少し赤くなっている。
帰り道。
街灯が私たちを照らす。
他愛のない話をして、
私たちは歩いていた。
「あ、青峰くん、ここまででいいよ」
歩道橋をおりて
すぐにある信号のところ。
ここで私と青峰くんの
帰路はわかれる。
もともと私と青峰くんの家は
さほど遠くない。
というかどちらかと言えば近い。