第2章 好きなプレイヤー
「さつき!職員室に用事があって
ついでに鍵返してくるね!
多分遅くなるから先いってていいよー!」
「わかった!ありがとう!」
職員室に鍵を返しに行って用事を済ませ
私は荷物をまとめてかえろうとした。
…待ってたりしないよね?
遅くなっちゃってもう暗いし、
みんなもう帰ってるよね
いつからか、私とさつき、
青峰くん、テツくん、
真ちゃん、むっくんで
帰るようになっていた。
少し気になって体育館の方を
覗きにいくと、そこには
青峰くんが1人で待っていてくれた。
「あ、青峰くん!」
「おせーよ」
にっと笑う青峰くん。
みんなはもう帰っちゃってるのに
待っててくれたんだ。
とくん、と胸が鳴る。