第2章 好きなプレイヤー
「おい!赤司…てんめぇ…!」
「きゃっ!」
突然背後から首に腕を回され
頭に顎をのせられた。
「あ、青峰くん!」
「人の女とってんじゃねーよ!
あと、大輝でいいっつったろ?
どうせそのうちおまえも
青峰になるんだからよ」
にっと子供のような
無邪気な笑顔で笑う彼。
ドキッと胸が高鳴る。
大輝くんはどうやら倉庫に
ボールを取りに来たようだ。
「別にとる気などないが
青峰、お前より彼女には
俺の方がふさわしい」
「うっせーわ!」
殺気が飛び交う
私はその間にいる
「ケンカはだめだよ
2人とも落ち着いて…」