第13章 私立誠凛高等学校
「ああ、思い出したわ」
「え?リコ、何を?」
突然先輩がひらめいたような顔をして
私のそばにきた。
「黄瀬涼音さん、
帝光中のマネージャーで
ツートップだった子ね」
「ツートップ?」
「そうよ、桃井さつきの優れた
敵チームの情報収集と未来予測、
なおかつ、味方の未来予測ができる眼
未来の眼をもつのが黄瀬さんね」
へぇ…リコ先輩?…って
結構詳しいんだ…
まぁ、私はさつきには到底叶わないけど…
「兄はもともとセンスがよくて
バスケは中2の時から始めたんですが
すごく上手くなっちゃいました」
「中2から!?」
「はい」