第7章 空と海
「うん、だってほぼ毎日見てるし、
しんどそうだもん。
合宿所の部屋帰る?」
私がそういうと赤司くんは悲しそうな顔をした。
「気にするな、まだいる」
「そんな無理しなくても…!」
「俺は大丈夫だ。
まだいたいからな」
なかなか頷いてくれない赤司くん。
でも、さっきビーチバレーを見てるって
思ってたけど、勘違いだった。
海を見てるんだ。
「でも強いていうなら…
少し横になりたいので
膝枕をしてほしい。
別に他意はない…」
しんどそうなので私は膝枕をしてあげた。
赤司くんのさらっとした髪が
少しくすぐったい。
「…っ、どうした?」
私は思わず髪をなでてしまって
赤司くんを驚かせてしまったようだ。