第12章 ぴぴつわで片想い
つわ「あれ、歩いてすぐんとこにいんじゃんw」
P-PからLINEが来た。それは徒歩5分圏内の距離。その仕込んだわけじゃない偶然が、余計に俺たちを強気にさせた。
つわ「行ってこいよ、ここは出すから…戻ってくんなよ?」
『わ、分かりました!』
木条もすぐ近くに憧れの人が居て、自然と行きたくなったんだろう。俺も俺で、あの捨て台詞は決まったなと思ってる。
それからひとり呑みを続けて10分くらい経った時、またPちゃんからLINEが一言来た。
"今彼女といるんだから、
邪魔しないでよ?www"
この時俺は、てっきり木条のことだと思ってた。だから嫌味混じりに返す。
"今さっきできた彼女か?w"
向こうもこれで意味が分かるだろうと思って。でも返ってきた返信は…
"そんなわけないでしょ!5年も前から付き合っとるわ!w"
つわ「…!」
二人が知り合ったのは、俺の紹介から数えても3年経ってないくらいだ。
これって、つまり…