第10章 ヒラでお酒の力
『今日はありがとね、付き合ってもらって』
ヒラ「全然いいよ、大丈夫」
会計を済ませて、外に出る。お酒で火照った顔をいい感じに冷ましてくれる風が吹いてた。
ヒラ「ねぇ、なんで待っててくれたの?」
『うーん?いや、呑みに行きたい気分だったから』
ヒラ「今日、誘われてたんでしょ?」
『あーあの人ね、まあ断ったよさすがに…女性社員の目の敵になりたくないし』
ヒラ「なるほどね」
『それに、ヒラくんだと楽しいし』
ヒラ「!」
『これからも良い同僚、良い呑み仲間としてよろしく頼むよ』
期待するだけ、無駄なのかもしれない。