• テキストサイズ

【実況者】短編・中編集め

第18章 実況者で密室(エレベーター編)





でも…



あろ「おい」

「!」

聞いたこと無いくらい不機嫌そうな声が背後から聞こえた。

男「…何か用?」
あろ「お前に用は無ぇよ」

そう言うと彼は、私の腕を力任せに掴んだ。

あろ「…行くぞ」
「えっ!?ちょっと!」

同級生を置いて、彼は私の腕を引いて行く。

「ねえ!どこ行くの!」
あろ「…帰る」
「はあ!?」

なにこの急すぎる展開、嬉しさもあるけど動揺を隠せない。

そして彼は、ちょうどその階にいたエレベーターに私を連れて乗り込んだ。そして1階を押して、腕を組んで壁にもたれる。

「どうしたの急に…」
あろ「……」

聞いても何も答えようとしないし。あからさまに機嫌悪いし。

「はぁ…私戻るからね」

本当はこのままふたりでいたいけど、さっきみたいに好意を寄せてくれる男性がいるなら、もう彼のことで傷つかずに済むんだから。
/ 122ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp