第16章 あろまほっとで天敵
生徒「先生!!大変です!!!」
それもつかの間、突然ガラスが割れる音がして、クラスでも美人だと評判の子が右手を抑え倒れ込んだ。それを確認した先生は、血相を変え急いでその子を連れ出した。
その後授業中に、二人がもどって来ることはなかった。
放課後、科学室にノートを忘れたことに気付いた。
「失礼し…」
科学室の扉を開こうとしたら、中から先生以外の声が聞こえる。不謹慎ではあるが、気になってしまったので聞き耳を立てる。
あろ「良かったな、何ともなくて…」
美人「先生の応急処置のおかげです」
あろ「まあ、科学教師にもいざって時があるからな」
この会話からすると、さっきの生徒のようだ。
あろ「じゃ、早く帰れよ」
美人「どうしてダメなんですか?」
あろ「…なにが」
美人「どうして私じゃダメなんですか…」
あろ「だからそれは…」
美人「お姉ちゃんはいいのに?」
あろ「はぁ、またそれかよ…そんなの二年前の話だろ?」
どうやら、あの美人のお姉さんと先生は昔付き合っていて、自分も恋してしまったらしい。
てか、すごく入りづらいんですけど…