第16章 あろまほっとで天敵
そもそも、なぜ私がここまであろま先生を敵視しているかと言うと…
あろ「明日やるお前らのクラスの、実験の準備手伝って欲しいんだけど」
「嫌ですよ、毎度毎度…」
私がたまたまクラス人数分科学のレポートを準備室まで届けに行った日から、こうして雑務を手伝わされるようになったからだ。それまで何の面識もなかったのに。
あろ「いつもはやってくれるじゃん」
「なんでいつも私なんですか」
あろ「はあ?そんなんお前がいいからに決まってんだろ」
「!」
あろ「分かったらとっとと手伝え」
不覚にも、少し心が揺らいでしまった。
深く考える気は無いが、一体どういう意味の言葉だったんだろう。ま、この人のことだから大した意味じゃないだろうが。